待ち人


5月16日の、京急のダイヤ変更による歪みを感じるなら、
エアポート急行が走っている時間帯の黄金町駅南太田駅
そしてなんといっても上大岡駅の下りホームを観察すればいい。


そこには、快特から乗り継ごうとして
でも待っているのはエアポート急行なので、
乗れない人が待ちぼうけしている様子がみられる。
夜などもっとひどいことに、快特や特急が上大岡駅に着いても、
何も待っていないことすら頻繁にある。
普通車を、南太田駅で抜いてしまうからだ。
普通と快特・特急がきっちり接続すればこその速い種別なのに、
それすら捨ててしまったダイヤ。改悪としか思えない。
上大岡駅まで普通が逃げ切ることも問題なくできるようだが、
こんな使いにくいダイヤにあえてした理由は何だろうか。
内部だからわかる専門的な事情があったとしても、
使う側は、ただただ不便なだけだ。


何か、普通、エアポート急行、特急・快特
無理に格差をつけようとして、全体が崩壊している。
10分に、普通車が2本で、快特が1本。それが使いやすかった。
小駅はすべて平等だった。それが便利だった。
大駅だけを面倒みる特急・快特は、きちんと普通と連絡をとって
小駅にも特急・快特の福音を届けていた。
だから優等列車は邪魔では決してなく、頼りになった。
しかし、エアポート急行は、中途半端に停まってそれほど速くなく、
結局は快特や特急に抜かれる羽目になる。
そのくせ、わざわざ南太田駅で、普通車を長く足止めし、
接続を放棄して、通過して追い抜いていく。
先代の急行は、普通抜くなら上大岡駅で、きちんと接続して、
南太田駅で、通過して普通を抜いていくことはなかったはずだ。
優等列車の役目を一切放棄しているのだ。
それが、最近こそ少々乗るようになったが、
利用の低調基調につながっている。
空いていて快適だから便利、それって本末転倒だろ。


まだ京急蒲田駅付近が工事ならば、
どうしても羽田空港駅に直通電車がつくりたいなら、
京急川崎駅で接続するよう、京急川崎止めの普通車を
羽田空港駅まで伸ばせばいい。
いたずらに、誰も得しない格差をつけたエアポート急行などいらない。